グリ下

「グリ下」とは、大阪市中央区ミナミエリアの道頓堀に架かる「戎橋(えびすばし)」の南側にある、江崎グリコの大きなネオンサイン「グリコサイン」の下に位置するエリアを指す俗称です。この場所は、2021年頃から家や学校に居場所を見つけられない若者たちが集まる場所として知られるようになりました。特にTikTokなどのSNSで話題となり、集まる若者たちの多くは中高生や20歳前後の青年たちです。

「グリ下」に集まる若者たちは、家庭内問題や学校でのいじめ、不登校など様々な背景を抱えており、家に帰らずにこの場所で過ごすことが多いです。彼らは友人との交流や、一時的な逃避場所として「グリ下」を利用していますが、このエリアでは薬物の乱用や援助交際などの問題も報告されており、治安や安全性に関する懸念が高まっています​

グリ下に似たような別地域の略語

「グリ下」のように、若者たちが集まる特定の場所を略語で呼ぶケースは、他の地域でも見られます。特に、以下のような場所が有名です。

  1. トー横(トー横キッズ): 新宿・歌舞伎町の「歌舞伎町東通り」周辺に集まる若者たちを指します。このエリアは、家に帰らない若者たちが夜遅くまで滞在する場所として知られており、SNSなどで「トー横」と略されて呼ばれています。ここでは、違法行為や暴力事件も発生しており、社会問題となっています【6†source】。
  2. コマ劇前(こまげきまえ): 新宿歌舞伎町の「新宿コマ劇場」前広場を指す言葉で、若者や外国人観光客が集まりやすい場所として知られています。以前は「コマ劇場」がありましたが、現在は解体され、新たな施設が建設されていますが、名称としては今でも「コマ劇前」が使われています。
  3. センター街(渋谷センター街): 渋谷の「センター街」も略語として有名です。特に若者たちが集まる場所として知られ、渋谷の象徴的なスポットの一つです。特にハロウィンや年末年始などには大勢の人々が集まります。

これらの場所は、いずれも都市部に位置し、若者が集まりやすい場所としてSNSや口伝えで広まりましたが、同時に治安や安全性の問題が取り沙汰されています。各地で異なる名称や略語が生まれており、それぞれの地域の文化や状況を反映した場所と言えます。

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